ハードワークになりがちな看護師の現状

多くの医療機関では、日勤と夜勤のあるシフトを中心とした2交代制を導入していますが、病院によっては準夜勤が含まれる3交代制を導入しているところもあります。ただし最近では、3交代制でのシフトは休みがとりにくいという問題から、徐々に2交代制に切り替えるところも増えてきているようです。

しかし、そんな看護師のシフトの現状は、実は2交代制でもなかなか勤務が厳しいと言われています。元々2交代制は1回の勤務時間が長いという特徴がありますが、看護師の場合は途中で急患や患者の急変が起きうる可能性があるので、残業を余儀なくされてしまうことも少なくありません。実際に夜勤をしていて勤務時間終了が近づいていた時間帯に患者が急変してしまい、残業しなければならなくなったという看護師は珍しくないようです。

また、その他にも、2交代制であれば本来は夜勤の翌日は休みをしっかりととることができますが、慢性的な人材不足の医療機関では、夜勤をした翌日に出勤せざるを得ないというケースもあると耳にします。このため、看護師のシフトは1回の勤務での拘束時間が長く、それに対して休みもなかなか確保しにくいことが伺えます。

とはいえ、全ての医療機関がこのような状況にあるわけではなく、クリニックなどの入院施設がないところや介護施設で働く場合は、シフト制であってもある程度余裕を持って働くことができます。ですから、看護師が転職をする場合は、シフトの厳しさは働く環境によって異なるということを念頭に置いて、自分に合った職場を探すことがポイントになります。